lil HYBRID3.0(リルハイブリッド3.0)はタバコスティックとリキッドを組み合わせて吸うハイブリッド型の加熱式タバコデバイスです。
「リキッドだけの吸い方はできるのか」「専用スティックのみで使えるのか」「最初の使い方や操作方法が難しそう」と気になる方も多いのではないでしょうか。
新モデルでも操作方法はシンプルで、タバコスティックとリキッドの基本ポイントさえ押さえれば、はじめての方でも扱いやすい構造になっています。
この記事では、リルハイブリッド3.0の特徴と正しい使い方をわかりやすく整理して解説しますので、取扱説明書として参考にしてください。
リルハイブリッド3.0とは?最初に知るべき基本情報を解説
lil HYBRID3.0(リルハイブリッド3.0)は韓国のたばこ企業KT&Gが開発した、煙の出ないベイパー式の加熱式たばこで、本体価格は3,980円(税込)です。日本国内ではIQOS(アイコス)シリーズを展開するフィリップモリス社が販売しています。
吸い方は、リキッドと専用タバコスティックMIIX(ミックス)を同時に使用し、リキッドで発生する蒸気(ベイパー)にタバコ葉の風味をのせるハイブリッド方式が特徴です。
ここでは、リルハイブリッド3.0の基本情報をわかりやすく整理します。
リキッドを使うけど電子タバコではない
リルハイブリッド3.0はリキッドを使用しますが、ニコチンを含むタバコスティックを併用するため、電子タバコには分類されません。
リキッドはベイパーを発生させ、タバコ葉の味をまろやかに整えて吸い心地を最適化する役割を担います。
また、リキッドとタバコスティックをそれぞれ適した温度で加熱するハイブリッド方式を採用しており、ニコチンはタバコスティックMIIXのみに含まれる仕組みです。
リキッドと専用タバコスティックMIIX(ミックス)の両方が必要
リルハイブリッド3.0は「リキッドだけ」「タバコスティックだけ」では使用できず、両方を同時にセットして吸う仕組みです。
本体のみでも喫煙できないため、初回利用時には本体・リキッド・タバコスティックMIIXの3点をそろえる必要があります。
リキッドカートリッジは本体に付属せず別売りで、公式オンラインではデバイス製品とリキッド・タバコ製品を同じ注文でまとめて購入することはできないため、最初は別々に注文する必要があります。
ニコチンはタバコスティックMIIX(ミックス)に含まれる
リルハイブリッド3.0でニコチンを含むのは、専用タバコスティックのミックスのみです。
ニコチンはリキッド側には一切含まれておらず、スティックを加熱してタバコ葉の成分を抽出することでニコチンと風味を楽しむ仕組みになっています。
一方、リキッド側で発生するベイパーはニコチンを含まず、あくまでタバコ葉の風味をなめらかに調整し、吸い心地を整える役割を担います。
煙がほとんど出ない
リルハイブリッド3.0は、アイコスやglo(グロー)のようにタバコ葉を高温で加熱して蒸気を生む方式ではありません。
タバコスティックMIIXは低温で加熱され、風味とニコチンだけを抽出するため、スティック側から目立つ煙が出ない設計です。
実際に目に見える蒸気(ベイパー)はリキッド側で生成されますが、白い煙のように濃くならず控えめなので、周囲に配慮しながら使える点がメリットです。
リルハイブリッド3.0使い方ガイド
lil HYBRID3.0(リルハイブリッド3.0)の使い方は、最初にスリープモードの解除を行えば、その後は同じ操作方法を繰り返すだけで扱えます。
操作方法は、最初だけスリープ解除→リキッド装着→加熱モード選択→タバコスティック装着→喫煙→スティックを抜く、というシンプルな工程です。
ここでは、はじめての方でも迷わず使えるよう、各操作方法を順番に解説します。
①最初にスリープモードを解除する(初回起動時のみ)
リルハイブリッド3.0は出荷時点でスリープモードになっているため、初回起動動作を行わないと電源が入りません。
まずは充電ケーブルを本体に挿し込み、電源が供給されている状態を作ります。
続いて液晶下のボタンを2秒間長押しすると起動し、画面にロゴが表示されればスリープ解除は完了です。
この操作は最初に利用するときだけで、スリープモード解除後は通常操作で使用できます。
②リキッドカートリッジを挿し込む
スリープ解除後は、充電口とは反対側にあるキャップを引き抜き、リキッドカートリッジを装着します。
リキッドカートリッジ装着スペースを開き、リキッド本体を溝に沿わせて押し付けるようにスライドさせ、カチッと音がすれば装着完了です。
液晶に「しずく」アイコンが表示されれば装着完了です。一度セットしたリキッドは、なくなるまで付け替える必要がありません。
③加熱モードを選択する
リルハイブリッド3.0には、Classic(高温)とStandard(中温)、Quick(低温)と3つの加熱モードが搭載されています。
加熱モードによって予熱時間や吸いごたえが変わるため、好みやシーンに合わせて選んでください。
リルハイブリッド3.0の出荷時の最初の設定はStandard(中温)ですが、デバイス操作で切替可能です。
加熱モードの替え方
加熱モード変更の操作方法は、液晶下のボタンを2回押します。最初に1回目は本体起動のために液晶下のボタンを1回押し、2回目は加熱モード変更のために押します。
続いてモード選択画面でボタンを約2秒間長押しし、本体が短く振動し液晶画面が点滅すると、加熱モードを選択できるようになります。
加熱モードのロゴが点滅中にモードを選択し、ボタンを2秒長押しで加熱モードを決定してください。
④専用タバコスティックMIIX(ミックス)を挿し込む
加熱モードを決定したら、専用タバコスティックMIIX(ミックス)を挿し込みます。
本体上部のカバーをスライドするとスティック挿入口が現れるので、穴が開いている側を本体側に向け、穴のない側を吸い口側に挿し込んでください。
正しくスティックを挿し込むと最初にリルハイブリッド3.0本体が振動し、自動的に加熱が開始されます。
⑤残り喫煙回数が表示されれば喫煙準備完了
リルハイブリッド3.0には自動加熱機能が搭載され、スティックを差し込むだけで加熱が始まります。
画面には予熱中のカウントダウンが表示され、完了すると残りパフ数に切り替わる設計です。
数字が止まった状態になれば喫煙可能の合図となり、ボタン操作なしでそのまま吸い始められます。
⑥タバコスティックを抜いて喫煙終了
リルハイブリッド3.0の1回の喫煙条件は、14パフまたは5分間のいずれか早い方の吸い方で終了します。
喫煙終了時はリルハイブリッド3.0本体が2回振動し、自動的に電源オフとなるため、スティックをそのまま抜き取って吸い方を終了させます。
なお、リキッドの使い方は常時差しっぱなしで問題なく、喫煙ごとに付け替える必要はありませんが、タバコスティック1箱ごとに交換が必要です。
一時停止(途中でやめたいとき)の操作方法
リルハイブリッド3.0で吸い方を一時的に中断したい場合は、液晶下のボタンを2回連続で押すと一時停止にできます。
タバコスティックを抜いてしまうと即時で電源オフになるため、スティックを残したまま中断したいときにはボタン操作を使用してください。
一時停止状態は最大2分間維持され、経過後は自動的に加熱が再開される仕組みです。
リルハイブリッド3.0の新機能を解説
lil HYBRID3.0(リルハイブリッド3.0)リルハイブリッド3.0には、旧モデルにはなかった新機能が複数追加され、使い方や吸い方の幅が大きく広がりました。
カラーバリエーションは少なくなったものの、操作方法の利便性や視認性は向上しており、より快適に扱えるデバイスへ進化しています。
ここでは、リルハイブリッド3.0を使う前に最初に知っておきたい、新機能のポイントをわかりやすく紹介します。
3つの加熱モード
リルハイブリッド3.0では、吸いごたえをクラシックとスタンダード・クイックの3モードから選択でき、求める吸い方に合わせて細かな調整が可能になりました。
クラシックは強めの風味をしっかり味わいたい人向け、スタンダードはクセのないバランス重視、クイックは軽やかな仕上がりを楽しみたい人に適しています。
予熱時間は10〜30秒とモードにより異なりますが、どのモードでも14パフまたは5分で1セッション終了という喫煙条件は共通で、安定した吸い方ができる点が特徴です。
一時停止機能
リルハイブリッド3.0には、一時停止機能が新しく搭載され、喫煙途中でも加熱を中断できるようになりました。
旧モデルは吸い始めるとパフ数または時間が終わるまで継続するか、スティックを抜いて強制終了するしかありませんでしたが、新モデルではボタンを2回連続で押すだけで一時停止に切り替えられます。
場所を移動したいときや、周囲の状況で一度吸い方を止めたい場面など、使い方の自由度が高まる実用性の高い機能です。
LEDカラーディスプレイ
旧モデルではモノクロ表示でしたが、リルハイブリッド3.0はLEDカラーディスプレイを採用し、使い方の面で視認性が大きく向上しました。
使用回数やリキッド残量がカラーでひと目で把握できるため、吸い方に合わせた操作方法の確認や、電池・吸入回数の残量管理が直感的に行えます。
暗い場所でも画面が明るく見やすく、どのような吸い方のシーンでも快適に利用しやすいLEDカラーディスプレイに進化しています。
リルハイブリッド30.の使い方や操作方法|まとめ
この記事では、lil HYBRID3.0(リルハイブリッド3.0)の基本構造をはじめ、リキッドとタバコスティックMIIX(ミックス)を使った吸い方、3つの加熱モードの切替など、使い方と操作方法のポイントをまとめて解説しました。
リルハイブリッド3.0はリキッドを使う方式でも電子タバコには分類されず、ニコチンがタバコスティック側に含まれる仕組みで、煙やにおいが控えめなのも特徴です。
新搭載された加熱モード・一時停止機能・LEDカラーディスプレイにより操作性が向上し、はじめての方でも使い方や吸い方を迷わず、自分に合ったスタイルで快適に楽しめるデバイスです。


