ドンキホーテは免税店として知られていますが、なぜドンキホーテが免税店なのか、また免税対象者や支払い方法についても気になっている方は多いでしょう。
結論から言うと、ドンキホーテは訪日旅行者によるインバウンド需要に応えるため免税加盟店の認定を受けており、免税対象者は海外在住の人なので、支払い時には海外在住であることを証明する必要があります。
当記事ではドンキホーテがなぜ免税店なのか、理由や免税対象者に加えて、免税を受けるための支払い方法などを解説していきます。
目次
ドンキホーテはなぜ免税店なのか理由や免税の仕組みを解説！
ドンキホーテ店内では免税(TAX FREE)という文字を目にすることが多いですが、そもそもドンキホーテはなぜ免税店なのでしょうか。
免税とは、海外在住者が日本で買い物をする時に消費税が免除される制度であり、ドンキホーテを始めとした一部の小売店が免税加盟店として認定を受けています。
ここではドンキホーテがなぜ免税店なのか、理由や免税の仕組みについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ドンキホーテが免税店なのは「インバウンド需要」に応えるため
なぜドンキホーテが免税店なのか理由が気になる方も多いですが、これは訪日外国人による日本国内での消費活動である「インバウンド」への需要に応えるためです。
免税品以外の物品を買った場合には、訪日旅行者が出国する際に税関にて消費税が課税されるのですが、ドンキホーテを含む免税店で購入した免税品に限り、消費税が課税されることはありません。
そのため、免税店では免除された消費税の分だけ多くお土産が購入できることから、ドンキホーテを含む免税店は訪日旅行者から人気を集めています。
免税店には商品を購入した外国人旅行者が帰国後に課税されないメリットがある
外国人旅行者が免税店で商品を購入すると、帰国後にさらに消費税が課税される二重課税を防ぐというメリットがあります。
消費税とは、本来国内で物品の購入やサービスを利用した際に課税される税金であり、国内で消費されずに国外へと持ち出される可能性がある商品に対しては、消費税を課税しないのが国際基準です。
2014年の消費税免税制度の改正によって免税対象商品が拡大しており、ドンキホーテのような免税店が増えたことで外国人旅行者のインバウンド需要に応えられるようになりました。
ドンキホーテは免税対象者向けにECサイトも展開している
ドンキホーテは実店舗だけではなく免税対象者向けのECサイトも展開しているため、免税商品が買えるのは店舗だけではありません。
ドンキホーテの免税対象者向けECサイトは国外からも利用でき、専用サイトから注文した商品は消費税が課税されることなく各国の免税対象者の自宅へと配送されます。
免税対象者向けECサイトは、ドンキホーテで売っている日本のお菓子や日用品を海外からでもお得に購入できるため、日本好きの外国人や海外在住の日本人から高い人気があります。
ドンキホーテの免税対象商品は誰でも買える？免税対象者・条件を解説
ドンキホーテの免税商品は、代金の8％もしくは10％の消費税が免除されるため訪日外国人観光客から人気が高いですが、ドンキホーテの免税対象商品は誰でも買えるのでしょうか。
結論から言うと、ドンキホーテの免税対象商品を買えるのは主に海外在住の外国人と日本人であり、他にも大使館に勤務している人が免税対象者となります。
ドンキホーテの免税対象商品を買える免税対象者とはどんな人なのか、なぜ大使館に勤務する人も対象となるのか、ここでは免税対象となる条件を解説していきます。
基本的には海外在住の人に限りドンキホーテの免税対象商品を買える
「免税」とは、日本に住んでいないお客さまが、お土産として持ち帰るものについては、消費税を免除して買い物ができる制度です。
出典:ドンキホーテ
免税対象者とは、基本的には日本へ旅行に来ている観光客などの海外在住者を指しており、該当する人はドンキホーテの対象商品を免税価格で買うことができます。
免税対象者は免税制度を利用してお買い物をすると消費税が免除されるので、海外から日本に来た人の日本国内での消費意欲が向上するといったメリットがあります。
基本的に、日本に住んでいる人は外国籍であっても免税対象者とはならないので、免税店であるからといっても日本に住んでいる人の消費税が免除される訳ではありません。
日本に住んでいない日本国籍の人や大使館に勤務する人も免税対象者になる
ドンキホーテなどの免税店で免税を受けて買い物をする人は外国籍の訪日観光客が多いですが、日本国籍であっても日本に住んでいない人や大使館に勤務している人も免税対象者になります。
海外在住で旅行として一時帰国した日本国籍の人は「一時帰国の滞在期間が6ヶ月未満・帰国日から6ヶ月前に発行した書類」などの条件があるものの、必要な書類を提示すれば免税を受けることが可能です。
また、国内でも大使館内は海外領土として扱われるので、大使館に勤務する人も訪日外国人と同じく免税対象者になります。
免税対象商品の購入に必要な証明書
| 免税対象者 | 条件 | 必要な証明書 |
|---|---|---|
| 外国籍の人 | ・入国日から6ヶ月以内 ・免税対象の在留資格がある |
・本人のパスポートまたは上陸許可書 |
| 日本国籍の人 | ・帰国日から6ヶ月前に発行した書類である ・一時帰国の滞在期間が6ヶ月未満 ・証明書類に本籍の地番の記載がある |
・本人のパスポート ・在留証明の原本または戸籍の附票の写し |
| 公使館勤務者 | ・公使館、大使館、領事館に勤務している ・外務省に証明書の交付を受けている ・免税購入表への記入 |
・免税カード ・身分証明書(IDカード) |
免税対象になるのは税込5,500円～55万円のお買い物分
ドンキホーテなどの免税店でお土産を購入した場合、消費税が免除されるのは5,500円(税込)から55万円(税込)のお買い物分です。
5,500円(税込)以下や55万円(税込)以上の場合には免税対象とはならず消費税が課税されるので、買い物をする際にはいくら買ったのか金額を把握しておいてください。
なお、55万円(税込)以上のお土産を購入した場合でも免税されるのは55万円(税込)分の消費税なので、対象となる金額分の申請を忘れないように気を付けてください。
ドンキホーテの免税対象商品・免税対象外の商品を解説！
ここまで、ドンキホーテはなぜ免税店なのかの理由や免税のシステムを解説するとともに、免税対象者となる条件をご紹介してきました。
お土産の消費税が課税されずにお得に買い物をできる免税制度ですが、その対象となる商品にも制限があり、中には免税対象外となる商品もあります。
ここでは、ドンキホーテの免税対象商品と免税対象外の商品を解説していきますので、免税を受けて買い物をしようと考えている方はぜひ参考にしてください。
免税対象商品①：一般物品
ドンキホーテなどの免税店で免税対象となる商品1種類目は、家電製品・ブランド品・宝飾品・時計などの一般物品です。
ドンキホーテで販売されている、炊飯器・テレビなどの家電や財布・バッグなどのブランド品、ネックレス・指輪などの宝飾品のような一般物品は、6ヶ月以内に国外へ持ち出すという条件下で免税対象となります。
また、一般物品は日本滞在中に国内で使用することが認められており、国内で使ってしまったからといって免税対象外になることはありません。
免税対象商品②：消耗品
ドンキホーテなどの免税店で免税対象となる商品2種類目は、食料品・飲料品・化粧品などの消耗品です。
食料品・飲料品・化粧品など、使用すると無くなってしまう消耗品の免税を受ける場合は国内では開封・使用できず、もし開封・使用してしまった場合には出国時に消費税が課税されます。
また、乳製品や卵を使った食料品・飲料品など国外へ持ち出せない物品も多く、万が一持ち出せないものを持ち出そうとした場合には空港で没収されるので注意が必要です。
「衣料品・寝具・雑貨・キャラクターグッズ」などは免税対象外
ドンキホーテで販売されている多くの商品は免税対象であるものの、衣類品・寝具・雑貨・キャラクターグッズなどブランド品や消耗品に該当しないものは免税対象外です。
特に日本のアニメキャラクターのぬいぐるみやキーホルダーなどを購入して帰国する訪日外国人も多いですが、これらは免税対象外となるので注意してください。
購入したい商品が免税対象なのか免税対象外なのかが分からない場合には、ドンキホーテの店員さんに聞けば教えてくれるので、しっかり確認するのがおすすめです。
ドンキホーテの免税に関する3つの質問に回答！
ここまで、ドンキホーテがなぜ免税店なのかその理由や免税対象者・免税対象となる商品の条件などについて詳しくご紹介してきました。
ドンキホーテは訪日外国人観光客や海外在住の日本人、大使館に勤務する人が消費税を免除されて買い物できる免税店ですが、ドンキホーテの免税システムについてさらなる疑問を抱く方も多いでしょう。
ここではドンキホーテの免税に関する3つの質問に回答していきますので、ドンキホーテの免税についてなぜ？と疑問に思うことがある方はぜひ参考にしてみてください。
- 免税対象の商品が買える時間は？
- 支払い方法に商品券は使える？
- 免税対象商品は返品できる？
質問①：免税対象の商品が買える時間は？
始めに、ドンキホーテの免税に関する質問「免税対象の商品が買える時間は？」について回答していきます。
結論から言うと、ドンキホーテの免税対象の商品はドンキホーテ各店舗の営業時間に合わせて購入することができ、中には24時間営業している店舗もあります。
ドンキホーテは多くの店舗が深夜まで、または24時間営業と営業時間が長いため、忙しい旅行の日程の中にも組み込みやすいことがメリットです。
質問②：支払い方法に商品券は使える？
続いて、ドンキホーテの免税に関する質問「支払い方法に商品券は使える？」について回答していきます。
ドンキホーテでの通常の買い物ではドンキホーテグループ共通ギフトカードなどの商品券が使用できますが、免税での購入はクレジットカード・銀聯カード・現金のみの対応です。
中国での利用者が多い銀聯カードには全店舗が対応しており、クレジットカードや銀聯カードで購入した商品の消費税は現金で返金されるので安心してください。
- クレジットカード
- 銀聯カード
- 現金
質問③：免税対象商品は返品できる？
最後に、ドンキホーテの免税に関する質問「免税対象商品は返品できる？」について回答していきます。
免税対象商品は「未使用・未開封であること」「レシートなどで販売した事実が確認できる」という2つの条件を満たしていれば、通常の商品と同様に返品可能です。
しかし、生鮮食品やブランド品にコンタクトレンズなど返品できない商品もあるので、もし返品したい場合には店舗で返品が可能かどうかを確認してください。
ドンキホーテはなぜ免税店なのか？免税対象者・免税対象外の商品や支払い方法に商品券が使えるかまとめ
当記事ではドンキホーテがなぜ免税店なのかに加えて、免税対象者や免税対象商品の種類のほか、支払い方法に商品券が使えるかどうかなどを解説してきました。
食料品からブランド品・化粧品・家電までさまざまな物を販売しているドンキホーテでは、免税対象者の条件を満たしている人に限り、消費税が課税されずにお土産を購入できます。
VISAやJCBなどのクレジットカードはもちろん、中国で使用者が多い銀聯カードなども支払い方法に使えるので、日本でお土産を購入する際はぜひドンキホーテを利用してみてください。
